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ダンケルク公開記念! 戦争映画紹介 ~映画になった戦争~

はじめに

今回、実際にあった戦争をモチーフにした戦争映画を、四行のあらすじと解説を添えてご紹介します。リアリティーのある表現や、演出の残酷さ、派手さだけを評価するのではなく、その戦争の背景も踏まえて、どのような事を描こうとして作ったのか考えながらご覧ください。

戦争映画とは

実写映画の表現には、リアリティーが求められる事がある。つまり写実性だ。戦争はそれを表現するにはうってつけの題材である。その戦争が実際にあった戦争ならば尚やりやすい。

それに戦争はわかりやすい不幸である。それに対する思想も乗せやすい。だから戦争映画は好まれるのだ。

 

ジョニーは戦場に行った

公開 1971  製作 アメリカ  監督 ドルトン・トランボ

第一次大戦期のアメリカを扱った作品。原題の『ジョニーは銃をとった』(Johnny Got His Gun)は、当時のアメリカ軍志願兵募集の際の謳い文句。神の作品と呼び声高い。

ジョニーは戦場へ行った。愛する者を残して。ジョニーは帰ってきた。ありとあらゆる物を失って。腕があれば自殺できる。脚があれば逃げ出せる。声があれば、叫んで救いを求められる。ジョニーは死なかった。ただの肉塊になって。それでも生き抜いた。ある時誰かが気が付いた。わずかに動く体で刻んだモールス信号で、彼が何を訴えていたのかを。

限りない命への賛歌。そして巨大な愚行(戦争)に向けた、熱い怒りのアピール。生きるというテーマを扱ったこの作品は、公開後神の作品と言われるようになりました。重いテーマではありますが、それを受け止める覚悟があれば存分に魅力を味わえるでしょう。映画好きにもぜひ見てほしい一作です。

第一次大戦は、世界に地獄を見せつけました。機関銃の攻撃を避けるため、地面に塹壕と呼ばれる長大な溝を掘って陣地とし、守りを固めました。塹壕は水が溜まりやすく不衛生で、泥と汚水の中で兵士たちは寝食していました。防御に優れた陣地は戦いを長引かせ、状況を打開するために次々と恐ろしい新兵器が投入されました。毒ガス、戦車、航空機。戦争は大量殺戮の様相を呈していたのです。

パシフィック・ウォー

公開 2016  製作 アメリカ  監督 マリオ・ヴァン・ピープルズ

太平洋戦争最末期を舞台としたアメリカ映画。日本の運命を左右する重要な作戦を遂行したとある巡洋艦の物語。

つい先日、アメリカ軍の巡洋艦『インディアナポリス』の残骸が発見されました。太平洋戦争末期に、日本に投下される予定の原爆を目的地まで輸送した後、日本軍の潜水艦によって撃沈されたのです。インディアナポリスの乗組員を襲った悲劇。艦長チャールズ・B・マクベイ3世大佐以下インディアナポリスの乗組員たちに待ち受ける運命とは・・・。

運命の数奇さを実感させてくれる作品。もし、もう少しだけ早ければ・・・、とは思わずにいられません。次から次へと襲い来る災難は、どれもこれも迫力満点で見ごたえがあります。必死に部下を救おうと努力するニコラス=ケイジ演じる艦長の心理描写も見ものです。

太平洋戦争最末期、頑強な抵抗を見せる日本に対して『マンハッタン計画』によって生み出された原爆を投下する作戦が進んでいました。ポートランド級重巡洋艦2番艦『インディアナポリス』は原爆の部品をハワイからテニアン島まで輸送する極秘任務に就いていました。

 

高地戦

公開 2011  製作 韓国  監督 チャン・フン

韓国で製作された本格戦争映画。役者の演技が光る名作。

1953年、朝鮮戦争は膠着状態に陥っていた。韓国軍諜報部隊のカン中尉は、最前線の「エロック高地」を担当しているワニ中隊へ、人民軍の内通者を探すために派遣される。だが彼がそこで見たものは、中央にいては解らぬ、最前線で繰り広げられる「現実」であった。戦争はいかに人を変えるのか、彼の任務はその現実と向き合う事なのである・・・。

脚本、演出、演技全てにリアリティーと説得力のある作品です。特に、脚本と戦闘シーン演出とのバランスは見事なもので、派手過ぎず、かといって地味すぎるという事もないというハイクオリティぶり。これは一重に、役者の名演のたまものでしょう。停戦が確定しながらも戦場に赴く兵士たちの表情は必見です。

ドンパチの恐怖だけが戦争ではない事を教えているのかもしれません。はっきり言って、邦画でこんなクオリティの映画を作る事はできないでしょう。

朝鮮戦争は、アメリカと中国の介入によって戦況が二転三転した後、北緯38度線を中心に膠着状態に陥いりました。国連軍、中朝軍共に勝利を目前でつかみ損ねたのです。国連軍司令官ダグラス=マッカーサーは、中国国内への空爆をトルーマン大統領に進言したが退けられ、暴走して無茶な作戦を実行しようとした為ついに解任されました。結局、1953年にソ連、アメリカの政権が交代するまで講和の交渉はなされず、その交渉もずるずると長引きなかなか成立しませんでした。

 

戦火の馬

公開 2012  製作 アメリカ  監督 スティーブン・スピルバーグ

第一次大戦の西部戦線を、一頭の馬とそれに関わる人間のドラマとで描いた作品。

その馬はジョーイと名付けられた。アイルランドの貧しい農夫に買われた彼は、その家の少年に可愛がられながら農耕馬として生きていた。だが彼は走る馬だ。軍隊はそんな馬を求めていた。戦争が始まると、金に困って少年は泣く泣く軍隊へジョーイを売った。こうして、ジョーイは軍馬としてヨーロッパの戦場を駆け回ることとなった・・・。

ヨーロッパ各地を駆け回るスケールの大きなストーリーが特徴。次へ次へと移り変わる登場人物とのドラマは、戦争の流れに生きていく人々の強さと美しさ、そしてそれらを押し流して渦巻く「戦争」を感じさせてくれます。

ラストはややありきたりですが、数奇な運命をたどったジョーイを思うと涙物のシーンです。救いのある終わりなので、後味が良い点も高評価。人を選ばない作品になっています。戦争映画的にはつまらないかもしれませんが・・・。

第一次大戦は当初かなり楽観視されていました。各国軍首脳はクリスマスまでに戦争は終わると考えていましたし、国民は戦争を「冒険心をくすぐる危険な遠足」と思っており、我先にとこぞって軍隊に入隊しました。長い間戦争をしていなかったヨーロッパ列強は、兵器の発達ぶりを知りませんでした。たった一門で、数千もの死をまき散らす「機関銃」の恐ろしさを知らなかったのです。1914年から1918年の間に、死者は2000万弱を数えた。

 

レニングラード 900日の大包囲戦

公開 2009  製作 イギリス、ロシア  監督 アレクサンドル・ブラフスキー

第二次大戦の独ソ戦線を描いた作品。戦争下における市民生活を中心に描かれています。

英国の女性記者ケイトは、ナチスドイツが包囲するレニングラードの前線へ赴いた。軍や警察は記者達に街の実情を見せようとしなかったが、彼女は空爆によって置き去りにされ、街の実情を当事者として知ることとなる。そこに暮らす人々は、寒さと飢えに苦しみながら、その日を何とか生き延びていたのだ・・・。

生か死かという環境に陥った時、人は如何にして生き延びるのか、ある者は家族と助けあい、ある者は盗みを働き――。悲しい現実が描かれています。この作品は、脇役に焦点を当てて見てください。彼らこそ真の主役なのです。特に、母親が弱った息子を見限って食事を減らすシーンは目が離せなくなります。

なぜこんなにも多くの市民が戦火に晒されたのか、そこに独ソ戦線の有り様を見ることができます。ドイツとソ連の間には、独ソ不可侵条約が結ばれていました。しかし、突如ドイツ軍はソ連占領域内に侵入。独ソ不可侵条約を破棄したのです。この時生じた混乱がソ連政府の対応の遅れに繋がったのです。次に見られるのは、ドイツ軍の圧倒的進軍速度です。ドイツ軍が得意とした戦法は、電撃戦と呼ばれる戦車と航空機とで一点突破を試み、あっという間に決着をつけるという戦法でした。あまりのスピードに市民は疎開する暇もなく、戦闘に巻き込まれていったのです。

 

続くかも・・・?

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