前置き ~ドラクエをこよなく愛する皆様へ~
「ドラクエをやりたい!」という時に一番悩む事といえば 「どのドラクエをやるか」 という事でしょう。 「本編」 いわゆるナンバリング作品だけでも初代~11までありますので悩むのは当然です。実際、ドラクエ関連の話題でもその手の話題は多く、また盛り上がっております。
しかし、あまり考察が成されていないのが 「どのハードでやるか」 という点でありまして、最新作の 「11」やオンラインゲームの「10」 はともかく、過去作かつハードの多い1~5は特にこの傾向が顕著であります。
そこで今回、著者自身の経験及び調査に基づいて、各作品各ハードにおける特徴を解説・評価し、おすすめハードを選定したいと思います。
前提
- 基本的に書籍及び映像作品等を考慮した選定は行わない。ただし、評価に関してはこれに含まない。
- 海外生産版は評価・解説及び選定の対象としない。また、現在プレイ不可能なガラケー版も同様に扱う。
- 入手難易度、ゲーム性(ドラクエ的なもの)、ストーリー等に関する相違点等を考慮し、その上で、各作品毎に1つを個人的なオススメとして挙げる。
- ドラクエはそもそも古いゲームなので、その事を踏まえた評価、選定を行う。
以上を踏まえた上で、ぜひ見ていただ(期待)・・・・。
それではご覧あれ!
処女作 「ドラゴンクエスト」
【備考】
元祖ドラクエ。数多くの名ゼリフで知られるシリーズで、ドラゴンクエストシリーズはもちろんのこと(これは単に制作陣のせいもあるかもしれないが)、それ以外の作品にも影響を及ぼしておりもはや一種のパロディーと化している。
また、エンディングで海を越えてアレフガルドを出ていくことから分かるように、Ⅲでのアレフガルドとは単なる地下世界での一地名に過ぎないという解釈ができる。
(「雑事行1 ドラゴンクエストシリーズの時系列をまとめてみた」より抜粋)
【粗筋】
伝説の勇者ロトの活躍から四百年。アレフガルドの王国ラダトームにて保管されていた光の玉が、突如現れた「竜王(中略)」の急襲によって奪われた。また、国王ラルス16世の一人娘「ローラ姫」も竜王の手でどこかへと連れ去られた。(中略)いよいよ手の施しようがなくなったある時、予言者ムツヘタは伝説の勇者ロトの血を引く新たなる勇者の出現を予言した。やがてその予言通り勇者は王国に現れ、竜王を打ち倒すべく旅立っていった。(後略)
(「雑事行1 ドラゴンクエストシリーズの時系列をまとめてみた」より抜粋)
基本的な共通点
- 基本的なストーリー。
- 『やくそう』、『かぎ』のまとめもち。
- 主人公の名前によるステータス成長バターンの区別。
- レベル上限30。(例外アリ)
- 難易度
等
ファァミコン版 発売日:1986年5月27日
システム
- 主人公は常に正面を向いたまま移動(カニ歩き)するので、人に話しかけたりする際は「北」や「西」等指示しなければなりません。
- 階段等のオブジェクトは「かいだん」等のコマンドを選択しなければ反応しない。
画質・音質
- 白っぽいながらもしっかり作りこまれており、輪郭ははっきりしている。しかし、継ぎ接ぎのようになっている箇所もあり多少違和感を覚える。
- 音声はいわゆるピコピコ音であるため、キンキン響いて来たりハードの調子によっては音が割れてしまう事もある。
入手・プレイ環境
- ファミコン自体の入手は通販等を駆使すれば容易。
- 古いゲームなので故障が心配。修理も難しい。
- 本体及びカセットは入手できても、プレイするためのディスプレイ、ないしコンバーター等の入手が不可欠。
その他
- 王座の間におけるローラ姫との会話無限ループ。
- リムルダールの宿屋にいる主人公の古い友人らしき剣士の存在。
- 装備品を装備した際の歩行グラフィックの変化あり。(特定の装備品に対応する変化ではない)
等
スーファミ版(ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ) 発売日:1993年12月18日
第二作「ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々」のリメイク版との同梱版。
システム
- グラフィック上における方向の実装。
- 復活の呪文システムの廃止。及びセーブシステムの実装。
- 『みのまもり』ステータスの実装。及びそれに伴うダメージ計算法の変更。
- 『すばやさ』がターンの順番に影響するようになる。
- 種・木の実などのステータス変動アイテムの実装。
- 装備・防具を道具欄で扱うようになり、事実上持てるアイテム数が減少した。そのため、戦闘中における『つかう』コマンドに装備品が含まれるようになる。合わせて『ほのおの剣』等の、道具としても使える装備品もごくわずかながら実装された。
- 移動中において『どうぐ』コマンド内に『つかう』、『すてる』コマンドが実装。合わせてテキストも用意される。
- 一部のアイテム・装備品の性能及び効果調整。(例:ロトのよろいのマホトーン耐性消滅)
- 装備品装備機能の実装。移動中に装備品を『つかう』事によって装備できる。
等等多数
画質・音質
- 色遣いが豊富になり大幅に改善された。ひとえにハード性能の向上のたまものである。また立体感も良く出ており、非常に解りやすくなっている。
- 音声はオーケストラ音源を機械音声で演奏しているものに変更。そのため実際の演奏に近くなった。
- タイトルロゴが一部変更。
入手・プレイ環境
ファミコンと同じく、ハードの手入れ及びディスプレイ環境を整える事が難しい。ソフト自体はかなり売れた作品なので、中古でいくらでも手に入るだろう。
ストーリー
- エンディングのスタッフロールが各場面の回想に変更。
- 重要アイテム『ロトのしるし』が落ちている位置が移動。
- 一部のイベントの発生場所が変更。(例:あくまのきしとの会敵場所が変更)
- 一部のイベントの内容・セリフが変更。解りやすくなった。
その他
- ラダトームの町娘ナンパ・宿屋連れ込み機能?の実装。
- マイラの温泉でのマジ?ぱふぱふの実装。
等
ゲームボーイ版(Ⅰ・Ⅱ同梱版) 発売日1999年9月23日
システム
- 基本的にSFC版(スーパーファミコン)を踏襲している。
- 携帯ゲーム機向けに「中断」の機能が実装。
画質・音質
- 画質のレベルはFCとSFCの中間。単純なドットではあるが、色鮮やかで明確な、どこかかわいげのある絵柄。
- 音はいわゆるピコピコ音。ハードがあまり優れていないためこれは仕方ない。
- タイトルロゴが一部変更。
入手・プレイ環境
GBのソフトなのでDSではプレイ不可能。しかし、本体(GB)は2000円前後、ソフトは500円程度で買えるので割とお得か。少々本体に金をかけて(1000円強)GBAかGBASでプレイする事を推奨する。特にGBASは内蔵電池なので充電が可能。そのため長時間プレイに向く。
ストーリー
竜王によるラダトームの王城襲撃を描いたプロローグが追加された。この点で見ると、前提のストーリーに造詣がない人間がプレイするのには向いているかもしれない。
ガラケー版 配信日:2004年3月1日
前提を要参照。
Wii版(ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ・Ⅲ) 発売日:2011年9月15日
FC版及びSFC版を選択する事ができ、基本的に両者はほぼ流用である。
システム
- いかなる場面であろうとも『中断』機能が使えるようになった。
- ゲーム終了時に「おつかれさまでした このあとゲームメニューにもどります」とのメッセージが出てくる。
入手・プレイ環境
- 2013年にハードの生産が終了したため新品を手に入れる事はまずできない。また修理に関しては、任天堂ホームページの「修理の受付が終了した商品」に名前が確認できないため、まだ行ってもらえる可能性が高い。
- ソフトに関しては、ドラクエⅢまでの各リメイク版と同梱であるため普通に買えばそれなりの値段がする。中古でも4000円は割らないので少々入手は厄介か。
スマートフォンアプリ版 配信日:2013年11月28日
システム
- 調べられる・話せるNPCの前に立つと頭の上に「!」が表示される。
- 調べられる地面にはキラキラが付くようになった。これにより、NPCからセリフを聞く意味が無くなったとも言われている。
- 「世界地図」を搭載。
- 各呪文効果の引き上げ。
- 各呪文習得レベルの引き上げ。(2~7) レベルの上がりやすさに対応した結果か。
- 経験値入手量の増加。
- オートセーブ機能が実装。
等等
以上全体的な難易度低下。
画質・音声
- スーファミ版の物と比べてややキザギザしているような印象を受ける。
- 文字のフォントがスマートフォン対応のものに変更された。そのため昔の雰囲気が損なわれた等、ドット絵とこのフォントの組み合わせに違和感を覚える意見多数。
- 音質は非常に安定的。スマートフォンなので当然か。
入手・プレイ環境
スマートフォンアプリなので、当然インターネット環境に接続できるスマホが一台あれば良い。ただその弱点として、通信速度制限など通信環境に大きく左右されてしまうというものがある。
ストーリー
ローラ姫を助けても重要アイテム『おうじょのあい』を入手しない方法ができた。そのため道具に余裕を作る事ができる。
その他
タッチパネルに対応しているという事で画面全体が便利ボタンに。その他各種ボタンがタップで代用。
PS4・3DS版 配信日:2017年8月10日
基本的にスマホ版の物を流用。
- 基本的にスマホ版の物だが、グラフィックの色が増えている。
- 音質も同様、ハードの向上に合わせて若干変化している。
総括
以上を踏まえて個人的にお勧めするのは・・・・
Wii版 である。
入手と手入れがやや困難だがプレイ環境を用意しやすく、その上でオリジナルと、人気の高いSFC版がほぼ改変無しで遊べるという点を評価したい。
番外編① 小説 発売日:1989年4月7日
DQシリーズのノベライズ版。著者は脚本家の『高屋敷英夫』氏で、全一巻。挿絵はすべて『いのまたむつみ』氏が担当。
基本的なストーリーは原作に基づいているものの、オリジナルキャラが多数登場したり、ゲームでは皆無と言っていい「主人公のセリフ」が登場したりと、別物である事を教えてくれる内容になっている。
新書版は現在でも新品を買う事ができる。
番外編② ゲームブック 発売日:不明
すごろくの様なゲーム本。乱数計算を用いるので少々面倒だが。この本ではサイコロを用いる。運要素も強いため難易度が高く、なかなかクリアできないので面白い。
番外編③ CDシアター 発売日:1991年7月19日
今でいうドラマCDの事。つまり音声だけのドラマ。そういった業界に詳しい人からは声優陣が豪華な事が指摘されている。
基本としているのはゲームではなく小説版で、それを簡略化した内容となっている。小説独自の設定などはだいぶ切られており、比較的原作に近くなっている。
番外編④ 剣神ドラゴンクエスト 発売日:2003年9月19日
ストーリーはドラゴンクエストを基本的に踏まえているが、実際にコントローラーである剣を振って戦う体感RPGである。
要するにWiiの前身みたいなゲーム。
第2作 「ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々」
【備考】
記念すべき第二作。特徴は何といっても敵味方ともに集団で戦うことのできるパーティ制が採用されたことである。(中略)他にも様々なシステムが追加・刷新され、これらは以後のドラクエの原型として、大きく変わることなく受け継がれている。それを生きた化石と見るか、歴史ある伝統と見るかは人それぞれだが・・・。
(中略)FC版はゲームバランスがうまく取れておらず素晴らしいまでの難易度を誇り、(中略)強くプレイヤーに印象付けられた。
(「雑事行1 ドラゴンクエストシリーズの時系列をまとめてみた」より抜粋)
【粗筋】
(前略)かつて竜王を倒した勇者は、海を越えた新天地にてローレシアと言う王国を打ち建てた。王国は3人の子供たちのために、サマルトリア、ローレシア、ムーンブルクの三つに分かたれた。三国はそれぞれ交流を深めながら発展し、100年の時が過ぎた・・・。
突如として、ムーンブルク王国が魔物の襲撃を受けた。事の元凶は、邪神復活をもくろむ邪教徒ハーゴンとその教団だと言う。この知らせはサマルトリアとローレシア王国を驚かせ、すぐさま両国は王子をムーンブルクへと派遣した。(後略)
(「雑事行1 ドラゴンクエストシリーズの時系列をまとめてみた」より抜粋)
基本的な共通点
- 基本的なストーリ―。
- キャラ毎に設定された最大レベル。
等
ファミコン版 発売日:1987年1月26日
システム
戦闘バランス調整の不十分さによる非常に高い難易度。MSX・MSX2版を除けば間違いなく全ドラクエ最難。だが、それ故に緊張感や達成感を得られると好評。上級者からも腕の見せ所であるとして好まれている。
入手・プレイ環境
- ファミコン自体の入手は通販等を駆使すれば容易。
- 古いゲームなので故障が心配。修理も難しい。
- 本体及びカセットは入手できても、プレイするためのディスプレイ、ないしコンバーター等の入手が不可欠。
画質・音質
- 使える色にも制限があったため、やや白っぽい絵柄となっている。
- いわゆるピコピコ音源。かわいらしいが、どうにもキンキンする。
MSX・MSX2版 発売日:1988年2月6日・1988年5月27日
システム
- 『みとれる』を初実装。
- 敵の出現数増加。よって難易度がさらに増加した。
画質・音質
グラフィックが低下。スクロールもひっかかりが確認される。
その他
装備品『あぶないみずぎ』の追加に伴う変更点。
- あぶないみずぎ入手後の復活の呪文はFC版との互換性が無くなる。
- ムーンブルク王女が何も装備していない状態でラダトーム王に話しかけると、あぶないみずぎを入手するイベントが発生。
- あぶないみずぎを身に付けたムーンブルク王女を見た際の、ローレシア王子、サマルトリア王子、ムーンブルク王女、ラダトーム王のセリフ。
- あぶないみずぎを纏ったムーンブルク王女の一枚絵。
ローレシア王子のセリフは、今シリーズたったの2度しかない主人公の貴重なセリフの一つである。ドラクエ歴の長いファンでも、この二つ目のセリフを知らない人は多い。ムーンブルク王女の一枚絵に関しても同様だが、その上画像を持っている人間となるとかなり少ない。
スーファミ版(ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ) 発売日:1993年12月18日
システム
- 経験値割り増しシステムの撤廃。
- 戦闘バランスの見直しによる敵モンスターの弱体化及び味方キャラの強化。(例:一部の呪文に関して、敵モンスターが使う頻度減少。)
- 味方キャラの覚える呪文一部変更。
- 『みのまもり』ステータスの実装。及びそれに伴うダメージ計算法の変更。
- 『すばやさ』がターンの順番に影響するようになる。
- 種・木の実などのステータス変動アイテムの実装。
- 一部の装備品の性能調整(例:装備品『みずのはごろも』の耐性減少)
- 一人当たりのアイテム所持容量が増加。
- 壺・タンスが調査対象として登場
- カタカナ入力が可能になり、濁点や半濁点が一文字の判定を受けなくなる。
- バグ技 通称『はかぶさの剣』が利用不可能に。
- アイテム等の『あずかりじょ』が実装。
- 冒険の書によるセーブ方式に変更。しかし、データが消える事があるのが玉に傷。
等等多数
全体的な難易度低下が特徴。
画質・音質
- ドットの打ち方が進化。原画により近くなる。
- 木漏れ日や「もや」といった細かなものまで表現。
- 『毒沼』の色が紫に変更。
- オーケストラ版に基づいた音源に変更。
入手・プレイ環境
- ハード・ソフト共に修理が事実上不可能。
- 液晶テレビではそのまま使う事ができず、コンバーターなどが必要。
ゲームボーイ版(ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ) 発売日:1999年9月23日
基本的にSFC版を踏まえている。
システム
『中断』機能の実装。
画質・音質
- 戦闘画面において、一部のモンスターとの戦闘時のみ背景が出現。
- タイトルロゴが一部変更。
入手・プレイ環境
GBのカセットなので、DSではプレイ不可能。よって、GBシリーズのいずれかのゲーム機を買う必要がある。ただ、中古しか存在しないため、お値段はハード・ソフトを合わせても5000円はいかない。
ガラケー版(iモード版) 配信日:2005年7月29日
前提を要参照
Wii版(ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ・Ⅲ) 発売日:2011年9月15日
FC版及びSFC版を選択する事がでる。また、両者は共にほぼ流用である。
システム
いかなる場面であろうとも『中断』機能が使えるようになった。
ゲーム終了時に「おつかれさまでした このあとゲームメニューにもどります」とのメッセージが出てくる。
等
入手・プレイ環境
2013年にハードの生産が終了したため新品を手に入れる事はまずできない。また修理に関しては、任天堂ホームページの「修理の受付が終了した商品」に名前が確認できないため、まだ行ってもらえる可能性が高い。
同梱版なので当然お値段はそれなり。中古ならば5000円台を目安に買うとよい。
スマートフォンアプリ版 配信日:2014年6月26日
システム
- 調べられる・話せるNPCの前に立つと頭の上に「!」が表示される。
- 調べられる地面にはキラキラが付くようになった。これにより、NPCからセリフを聞く意味が無くなったとも言われている。
- オートセーブ機能の実装。
- サマルトリア王子・ムーンブルク王女の名称が変更可能に。(1度のみ)
- 一部呪文の習得レベル及び消費MPが変更。
- 装飾品の装備可能数が一人一つまでに変更。
- 機能としての「世界地図」が実装。それに伴いアイテムの「せかいちず」が廃止。
- 仲間のレベル上限が50で統一。
- バグの修正。バグを利用していた「マヌーサ・ザラキ技」等の一部の裏技が使用不能に。
等等多数
ストーリー
アイテム『ぎんのかぎ』等のアイテムが必須アイテムに。
等
画質・音質
- SFC版の物に比べるとややギザギザしている。
- タイトルロゴ(Ⅱ単独の物)が一部変更。
- スマートフォン版という事で非常に高音質なものに改められた。
- 戦闘中のステータスウィンドウが変更。
等
入手・プレイ環境
スマートフォンアプリなので、当然インターネット環境に接続できるスマホが一台あれば良い。ただ、その弱点として、通信速度制限などで常に一定の反応速度を出せるわけでは無いという点が挙げられる。
PS4・3DS版 配信日:2017年8月10日
基本的にはスマートフォン版の流用。
システム
3DS版のみ、セーブデータのバックアップを取る事ができない。
総括
以上の事から個人的なオススメは・・・・
Wii版 である。
難易度故にファンから一定の人気があるFC版と、バランス調整が行われた良心的なSFC版をどちらも楽しめるという点でお得である。
また、本ハードは処女作 「ドラゴンクエスト」のおすすめハードでもある。その点を踏まえるとさらにお得であると言える。
番外編① 小説 発売日:1989年9月22日
前作と同様、脚本家の『高屋敷英夫』氏の手によって執筆された小説。全二巻。挿絵も前作同様『いのまたむつみ』氏の手によるものが使われている。
特徴に関しても、独自の設定、人物、人物名等、前作同様の特徴が見られる。そのため、この作品に対するファンの扱いや評価も、前作と同じように好きな人は好きだが、認めない人もいる。という感じになっている。
またまた前作同様、新書版が刊行されており新品を入手する事ができる。
番外編② ゲームブック 発売日:1989年月日
エニックス社から出たゲームブックが有名。
上下2巻構成である。
番外編③ CDシアター 発売日:1991年12月13日
今で言うところのドラマCDという物。小説版をドラマ化したものになっているが、尺の都合による改変や修正等で小説版独自の設定は削られている箇所も多い。
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第三作 「ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ・・・」
【備考】
ドラゴンクエストシリーズのみならず、すべてのRPGにおいて屈指の名サブタイトルと言われている作品である。この評価は、この作品が勇者ロトの伝説の始まりを主題とした話であるためそれを踏まえてのものである。また、使用されている楽曲がドラクエファンのなかで特に人気が高いことでも知られている。
(「雑事行1 ドラゴンクエストシリーズの時系列をまとめてみた」より抜粋)
【粗筋】
世界を脅かす魔王バラモスを滅ぼすべく、アリアハンの国より勇者オルテガ(以下オルテガ)が旅立ったが、その居城へと続くネクロゴンドの火山にて消息を絶った。
それから十数年後、オルテガの息子である主人公は、16歳の誕生日に、父の意志を継ぎ新たな勇者として旅に出る。
(「雑事行1 ドラゴンクエストシリーズの時系列をまとめてみた」より抜粋)
基本的な共通点
- 冒険の書による通常のセーブ方式。ただし、データがぶっ飛ぶという問題も。
- 『ルイーダの酒場』でのパーティメンバー作成機能。
- パーティの隊列システムの実装。
- 転職システムの実装。
- パーティアタックシステム。(味方に対して意図的に攻撃を行えるシステム)
- 最大レベルが99で固定。
- 『ルーラ』及び『キメラのつばさ』の行き先指定が可能に。
- 時間経過システムの導入。
- 経験値分配システムの導入。
等等
ファミコン版 発売日:1988年2月10日
基本的な共通点と比べると大差はない。その分、リメイク版にて非常に大きな変更が成された。
スーファミ版 発売日:1996年12月6日
システム
- 職業・ミニゲームの種類が追加。(例:ミニゲーム『すごろく』の実装)
- 性格システムが実装。及びそれに関するアイテムの追加。
- 『ふくろ』機能が搭載される。
- 『わたす』システムが導入。
- 複数攻撃武器が導入。呪文との競合が起こる。
- 歩数調整による移動速度の上昇。
- 便利ボタンが実装。
- 『本棚』等の数種のオブジェが増加。
- 『おもいだす』等の記憶システムが搭載。
等等多数
画質・音質
- タイトルロゴが赤に変更。
- 細かなドット打ちによる詳細な表現が可能に。
画像
- 公式イラストの更新に伴い、一部モンスターのカラーリングが変更。
- 一部イベントが3Dアクション風に改装。
- 戦闘画面におけるモンスターのアニメーションが導入。
- カタカナ入力や、「・?」等の記号が使用可能に。
- 楽曲が数種追加。
- 効果音の一部が第六作から輸入される。
入手・プレイ環境
ファミコンと同じく、ハードの手入れ及びディスプレイ環境を整える事が難しい。ソフト自体はかなり売れた作品なので、中古でいくらでも手に入るだろう。
ストーリー
- クリア後のステージ及びボスが登場。
- 主人公の父『オルテガ』に関する描写、言及が増加。
ゲームボーイカラー版 発売日:2000年12月8日
ベースとなっているのはSFC版。しかし、SFC版で追加された物を中心にオミットされている要素も多い。そのため、オリジナルであるFC版にやや近くなっている。
システム
- 携帯ゲーム機仕様として、『中断』の機能が追加。
- 同様の仕様として、ケーブル通信によるデータ交換が実現。
- モンスターメダルシステムの追加。
- クリア後のダンジョンがさらに追加。
- 敵の使う異常状態系の呪文の命中率が上昇。
画質・音質
- 戦闘画面における風景画が省略。
- 一部の楽曲を除きFC版の物が使用されている。
ストーリー
隠しボス討伐後のおねがいの選択肢が増加。
ガラケー版 配信日:2009年11月19日
あまり詳しくは延べない。前提を要参照
SFC版を基本としているが消された要素も多い。(例:すごろく)また、GBC版にて追加された要素のほとんどがここで消滅した。
Wii版 発売日:2011年9月15日
前作2作品と違い、SFC版のみをプレイする事ができる。ほぼ流用である点は変わらず。
システム
- いかなる場面であろうとも『中断』機能が使えるようになった。
- ゲーム終了時に「おつかれさまでした このあとゲームメニューにもどります」とのメッセージが出てくる。
等
入手・プレイ環境
2013年にハードの生産が終了したため新品を手に入れる事はまずできない。また、修理に関しては任天堂ホームページの「修理の受付が終了した商品」に名前が確認できないためまだ行ってもらえる可能性が高い。
スマートフォン版 配信日:2014年9月15日
ガラケー版の物からの変更がそのまま残されている。そのため、GBC版からは乖離している。
システム
- 『地図機能』の削除。それに伴いアイテムとしての各種「世界地図」が追加。
- 記憶システムの削除。
- すごろく場が削除。
- ラーミアの飛行速度が変更可能に。
- パーティアタックが使用不能に。
画質・音質
- 戦闘画面におけるモンスターアニメーションが削除。
- 職業ごとの水着姿が”ポニーテールに水着“に固定となった。
- 文字のフォントがスマホ対応のものに変化。見やすくはなったが、レトロゲームならではの雰囲気が台無しであると不評。
- SFC版で追加された楽曲の一部が削除。
- シンセサイザーによる高音質な音源。
ストーリー
- オープニングデモの消滅。
- 精霊の泉、及びそれに関するイベントが消滅。
PS4・3DS版 配信日:2017年8月24日
ガラケー版を基本としたスマホ版にさらに手を加えた物なので、スマホ版同様にSFC版との差が激しい。
システム
- ミニゲーム『すごろく』の廃止。
- 3DS版のみ、セーブデータのバックアップを取る事ができない。
画質・音質
- 戦闘画面時におけるモンスターのアニメーションが削除。
- 各種地図に拡大機能が付いた
- シンセサイザーによる演奏。
総括
以上の事から個人的なオススメは・・・・
Wii版 である。
FC版に比べると機能的に充実しているSFC版であるが、データの損壊が恐ろしい。Wiiならばその心配がないのは言うまでもない。
また、Wii版の物は初代及びⅡのおすすめハードでもあり、同梱版でもあるため、いわゆるロトシリーズをこれ一台で遊べるというのが何ともうれしい。
番外編① 小説 発売日:1989年4月7日
脚本家『高屋敷英夫』氏の手掛けた最後のドラクエ小説。
特徴は前作及び全前作同様、小説独自の人物や設定が多く、ゲームからややかけ離れているのが目につくという点である。挿絵ももちろん『いのまたむつみ』氏が手掛けている。
番外編② ゲームブック 発売日:1988年12月?日
最初のゲームブック。『フラグ』と呼ばれるイベントをこなしていく事で選択肢を選びつつ攻略を目指す。
番外編③ CDシアター 発売日:1993年2月28日
いわゆるドラマCDである。原型となっているのは小説版であるが、これまでの物と同様に削除されている要素が多い。
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