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雑事考 ~今更だが色々考えてみた~ No.4 ドラクエⅪの前後ストーリー

ライター「一ノ谷直実」氏が連ねる駄文の1シリーズ。多くはヒマつぶしのために考え始めたという意味の分からない動機で書かれています。しかし、せめて世に出すからにはそれなりのものにしようと頑張って書いたものでもあります。それに、今回はちょっとばかし事情が違うようです・・・・。

始めに

今回考察するのはドラクエⅪのストーリーについてです。ドラクエⅪはこれまで一般的とされてきたドラクエストーリーの解釈に、新たな一石を投じた”問題作”もとい話題作です。

本作は多くの人たちによって考察がすでに試みられています。しかし、正直言ってその多くは正確な情報やデータに裏打ちされていない、誤解釈だらけで見るに堪えません。私もしがない一般人ではありますが、可能な限りデータや情報に基づいた正確な考察をここで試みて、正しい情報を伝えたいと考えています。

では!

 

ドラクエⅪの大まかな粗筋(オープニング)

ロトゼタシアに輝く四つの大国が一つ『ユグノア』。そこでは四大国全ての代表が集まるという四大国会議が、各国の王を代表として正に今開かれていた。議題は、昨今ユグノア王の第一王子として生まれた右手の甲に奇妙なあざを持つ男の子。しかし、会議の重々しい雰囲気を知る事もなく、王子は母の手に抱かれ安らかに眠っていた・・・・。

その夜、ユグノアの王城は突如として魔物の襲撃を受け、城は燃え落ちた。多くの人が無事に落ち延びたが、ユグノア王とその王妃を始めとした多くの人は亡くなり、その子である王子も行方知れずとなった・・・・。

所変わって、小川のせせらぎ。釣りに興じる一人の老人が、泣き声をあげる一人の小さな赤ん坊を救い挙げたのであった。そして16年後、赤子は少年となった。成人の儀式を正に今控えた少年の右手の甲には、あの奇妙なあざがあった・・・・。

 

ロトゼタシアについて

ロトゼタシアとはドラクエⅪにおける世界の事です。ドラクエ本編においては、我々が今生きているこの世界に特段名前など無いのと同じく名称が無い事が専らです。また存在していたとしても、後付けである事がほとんどです。
1. Ⅰ:名称無し
2. Ⅱ・Ⅲ:Ⅰのフィールドを「アレフガルド」と呼称し始める。しかし、全体的には名称無し
3. Ⅳ~Ⅸ:名称無し
4. Ⅹ:アストルティアと最初から呼称。
また、Ⅸのフィールドと思われる土地(島・大陸)をレンダーシアと呼称。

第1の考察:地理(地図)のモデルは?

Ⅺは、発売前(2016年:Jフェス)から「ロトゼタシア」と言うフィールドの名前とマップ等の情報が公開されていました。ロトゼタシアという名前から、過去の本編作品と何らかの関係があるという事に多くの人はすぐに気が付きます。特に、「ロトシリーズ」と呼ばれるⅠ~Ⅲとの関わりはかなり深いと思われていました。

この情報が公開された時点で、情報が少ないなりに様々な考察がなされました。特に声高だったものは2番目の説です。

1. 「🚩ロトゼタシアはⅠ~Ⅲのフィールドマップの流用ではないか?」
2. 「🚩ドラクエⅠの「アレフガルド」とそっくりである」

しかし私にはそうは思えません。というよりも、見比べてみれば違いは明らか。

アレフガルドの地図は多少崩して作られているとはいえあまりにも似ている箇所が少ないと思います。

・・・・それにしてもⅪの地理。私たちの世界の地理と似ていると思いませんか?おそらく、Ⅺのマップは現実の世界地図を参考に作られているものと思われます。

実は、同じように現実の世界地図を参考に作られた地図があと二つ存在しています。それが天空シリーズのとロトシリーズの一つであるⅢの上の世界です。

左に90℃回転

Ⅲのジパングに相当する島が無い点から見て、地図だけで見ればⅢよりもⅤのほうが近いような気がします。

だからと言って、ⅪがⅢの上の世界の過去であると決めつける事はできません。これについては「勇者のつるぎの歴史と謎」にて触れます。

🚩結論
1. ロトゼタシアは、現実の世界地図もしくはそれを参考にした地図に基づき、またそれを右に90°回転させて作られている。
2. 地形的観点からだけで見ると、どちらかというとⅢよりもVのほうが近いか?

第2の考察:ロトゼタシアの地理はⅤとⅢを繋ぐカギになるのか?

ロトゼタシアというよりは、Ⅺは?といったほうが近いかもしれません。ただし、ここで行う考察はあくまで第1の考察及びロトゼタシアの地図に関してのみを材料とします。

第1の考察では、ロトゼタシアはⅢの上の世界もしくはⅤの世界を基に作られているのではないか?という結論に至りました。そして、地形的に見るとⅤの地図のほうが近いという結論でもありました。

ある時に、この事についての更なる考察としてこんな説が有力視されるようになりました。それは、ロトシリーズと天空シリーズはⅪをはさんだ同一の世界なのではないか?という物です。つまり、天空シリーズであるⅣ・Ⅴ・Ⅵと、ロトシリーズであるⅠ・Ⅱ・Ⅲの間にⅪが入るのでは?という物です。

 」?

ロトシリーズと天空シリーズの各作品間の時系列的な順番については書きません。話題がそれますし、何よりほぼ確定的なので。

自説
私自身の考えとしては、Ⅴ(天空シリーズ)世界がⅢ・Ⅺ(ロトシリーズ)に繋がりがあるという説については支持していません。

両シリーズは各作品毎にかなり明確な時系列に関する示唆があります。それら示唆に比べて、天空シリーズとロトシリーズを繋ぐとされている要素は少ない上に、それらも憶測の域を出ない根拠の無い物が多いのです。「ⅤとⅢとⅪの地図が似ているから」なんてのはその代表でしょう。所詮憶測にすぎません。

もっとも、可能性は十分にあるとは考えています。それに全シリーズが繋がれば、たとえ後出し情報のオンパレードであったとしても一体感が出ます。

🚩結論
天空シリーズの時系列的な最後であるⅤと、ロトシリーズの時系列的な最初であるⅢの地図は確かに似ており、Ⅲのさらに過去とされているⅪもⅤの世界に近い地理をしている。ただ、似ているからという憶測に基づいた根拠の無いものなので、疑わしきは何とやらという扱いが現状一般的である。ただ、可能性は無きにしも非ずである。

 

勇者のつるぎの歴史と謎

ロトシリーズであるⅠ・Ⅱには、かつて伝説のロトの勇者が大魔王を討った時に使ったとされる伝説の武器。「ロトのつるぎ」なるものが存在します。また、先ほど述べた「伝説のロトの勇者」の物語とされているⅢには、「おうじゃのけん」なる武器が存在します。この武器が大魔王を討った時に使われた「ロトのつるぎ」の前身であるというのが一般的な解釈です。事実、外伝作品や映像などではⅢの勇者はこの武器を持っている事が専らです。

 

しかし、Ⅺにはロトのつるぎとそっくり同じ外見をした「勇者のつるぎ」及び「勇者のつるぎ・真」なるものが存在します。また、「王者の剣」なる武器がなんと複数存在します。ロトシリーズの時間的始まりの作品であるⅢの、またさらに過去とされているⅪ。一体どの武器がⅢにて「おうじゃのけん」と呼ばれる事になるのでしょうか・・・・。それがⅪがロトシリーズに投げかけた謎の一つなのです。

歴史
謎を紐解くため、まず最初により詳しく「おうじゃのけん」及び「ロトのつるぎ」の歴史を見ていきたいと思います。

遥かな大昔、天上の神々はある決定を下しました。それは、オリハルコンの製法を神々から授けられたがゆえにつけ上がった「ムー」の帝国を滅ぼす事でした。かくしてその決定は実行されムーは滅び去ったのですが、精霊神ルビスの嘆願の末、オリハルコン製の剣・ブルーメタル製の鎧・ミスリル製の盾を神々に捧げる事を条件に、心清き者だけが新たに造られた異世界「アレフガルド」へと逃げ延びて行きました。この、オリハルコン製の剣というのが「おうじゃのけん」の始まりです。ちなみに、ブルーメタル製の鎧は「ひかりのよろい」、ミスリル製の盾は「ゆうしゃのたて」と呼ばれるようになり、それぞれアレフガルドの三宝として伝わります。


参考:アイテム物語

また、Ⅰの400年以上前に大魔王ゾーマがアレフガルドに来襲し世界に闇をもたらした際、ゾーマはラダトームに宝具として伝わっていた先ほどの三種の武具を奪い去り、中でも「おうじゃのけん」は特に危険と判断したのかなんと3年かけて粉々に破壊しています。しかし、勇者アレル(Ⅲ主人公)の一行と共にアレフガルドに降り立ったジパングの鍛冶職人によって、新たに一振りの「おうじゃのけん(以後、おうじゃのけん(2))」が作られます。ゾーマが倒された時に勇者が使っていた武器がこれであるのならば、この「おうじゃのけん(2)」が後のⅠとⅡにおいて「ロトのつるぎ」と呼ばれる武器になります。
参考:FC版DQ3及びSFC版DQ3

そもそも論1
つまり一回王者の剣は一回ぶっ壊されて消滅しているわけです。要するに、Ⅲの勇者が使っていた「おうじゃのけん(2)」はⅪの段階ではそもそも存在していないので出てくるはずがない。というのが真実でした。これではあまりにもアレなので、次はぶっ壊されたほう。つまり「おうじゃのけん」の行方に迫ります。

仕切り直し
まずⅪにて量産されている「王者の剣」から見ていきたいと思います。この「王者の剣」は、ジパングに何処となく似た「ホムラの里」の鍛冶屋にオリハルコンを売りつけ、その翌日剣として購入するという、ドラクエⅢにて「おうじゃのけん(2)」を手に入れる時と全く同じ方法で入手します。オリハルコンを取ってきさえすれば無限に王者の剣を作れるわけです。

しかしながら、この王者の剣。解る人には解るのですが、どこか見た目変ですよね・・・・。
そうなのです。この王者の剣、実はⅦに登場する同名の武器「王者のつるぎ(Ⅶ)」と同じ外見をしているのです。

またこの「王者の剣」という名前も気になります。ゾーマがぶっ壊したのは「おうじゃのけん」です。対してⅦの物は「王者のつるぎ」です。もし、Ⅺの「王者の剣」が王者のつるぎと読むのであれば・・・・。
そう考えると、「王者の剣」は「おうじゃのけん」にはならないのだとも考えられます。まぁ、憶測にすぎませんが。

そもそも論2
先ほど「おうじゃのけん」の謂れについて話した時、おうじゃのけんはムーの帝国にて作られたと言いました。そうです。ホムラで作られた「王者の剣」が「おうじゃのけん」であるはずがそもそもないのです。むしろこの「王者の剣」は、Ⅶへの繋がりを示唆する物では?とも考えられています。

そもそも論3
公式イラスト・アイテム物語での挿絵・レジェンドアイテムズギャラリー(伝説の装備編)でのフィギュア等、「おうじゃのけん」そのもの外見がどうにも安しておらず、外見だけで「おうじゃのけん」じゃないと決め付ける事なんてそもそもできるわけがないという意見も存在します。それに、「王者の剣」は道具として使用するとバギクロスの効果を発揮する、Ⅲに登場した「おうじゃのけん(2)」と同じ効果を持っています。外伝作品であるアイテム物語の設定を無視した場合、設定上最も「おうじゃのけん」に近い武器なのです。まぁそれでも、どうやってアレフガルドに持ち込まれゾーマに壊されるに至ったのか?という疑問は残ります。また、後述する図案化されたのは「おうじゃのけん(2)」の方という理論もありますので、やっぱり憶測の域を出ません

再開
というわけで、残るは「勇者のつるぎ」と「勇者のつるぎ・真」についてです。

Ⅺをプレイされていた方は御存じかと思いますが、勇者のつるぎは王者の剣との魔法の鍛冶により、「勇者のつるぎ・改」として生まれ変わります。

この「勇者のつるぎ・改」は、はっきり言って天空シリーズに出てくる「天空の剣」こと「ラミアスの剣」に似たデザインです。Ⅺが天空シリーズにつながると考えている人(パラレルワールド派)はこれを最大の根拠にしている人が多いでしょう。Ⅺが天空シリーズの過去と考えている人にとっても、過去のデザインを真似た剣を作ったと解釈されているようです。当然、私のような天空シリーズとロトシリーズは一切関係ない派の人間にとっては制作陣のお遊びという扱いになるでしょう。
いずれにせよ、ロトシリーズの「おうじゃのけん」には繋がりそうもありません。

最後に「勇者のつるぎ・真」のほうですが、Ⅲに出てくる「おうじゃのけん」とデザインが違うじゃないかという意見を図案化されたのは「おうじゃのけん(2)」だという理論で躱しますと特に問題が無くなってしまうので、他の選択肢もつぶれた以上これが「おうじゃのけん」になるのであろうと考えられます。

結論
どえらい長くなりましたが、まとめます。
1. 「勇者のつるぎ」→「王者の剣」との鍛冶で勇者のつるぎ・改へ
2. 「王者のつるぎ・改」→「天空の剣」にそっくり→天空シリーズとの繋がり?もしくは遊び要素?
3. 「王者の剣」→「王者のつるぎ(Ⅶ)」と同じデザイン。また、剣をつるぎと読ませる可能性。というか、そもそも作られた経緯が違う説(アイテム物語)。しかし、可能性はある。
4. 「勇者のつるぎ・真」→「おうじゃのけん」とデザインが違う問題→図案化されたのは「おうじゃのけん(2)」理論で回避。(少々苦しいが)

よって、「勇者のつるぎ・真」がゾーマに壊された「おうじゃのけん」ではないか?

あくまで憶測ですが・・・・。

本当の意味でのそもそも論
そもそも、アイテム物語とかいう後付け外伝を考察材料として持ち出すなという意見があるのはもちろん承知です。ただ、私はあれが公式として出ている以上ある程度は尊重すべきという考えなのであえて使用しました。悪しからずです。

また、良く読み返していただくと解るのですが、上の世界であるムーで作られた王者の剣はすぐに下の世界にあるアレフガルドに持ち込まれています。そうすると、Ⅺの世界がⅢの上の世界の過去だとする場合に、「なぜ作られてすぐアレフガルドに行ったはずの王者の剣が上の世界に舞い戻った末にまた下の世界のラダトームにてゾーマに壊されるのか?」という疑問が出てきます。そうなると、Ⅺに勇者のつるぎ・真の存在そのものがよく解らないではありませんか。ある意味、最大のそもそも論です。

だからこそ、ⅪはⅢの上の世界の過去なのか、それともアレフガルドなのか。という論争が巻き起こるわけです。

エンディングについての議論

Ⅺは「過ぎ去りし時を求めて」というサブタイトルからも示唆されていたように、ストーリーのある時点からもう一度やり直す事になります。それも2度。一度は主人公自身が時間を逆行して後半部分のストーリーをがらりと変え、もう一度は、さらにその世界から先代勇者の仲間がもっともっと大昔に逆行するという物でした。

この事を巡ってある説が飛び出し、大変白熱した議論に発展します。

それは、主人公及び先代勇者の仲間が過去に遡った時点でそこから先は元の世界とは違う時間軸にあるという物。つまり、パラレルワールド説です。

要するに、主人公(勇者及び勇者のつるぎ)が過去に遡りいなくなったストーリー「時間軸①」と、主人公が遡った先の過去が発展したストーリー「時間軸②」と、時間軸②から先代勇者の仲間が遡った過去が発展したストーリー「時間軸③」の3つの時間軸がそれぞれ独立して存在するという物です。

そしてこれからさらに、「時間軸①」はⅧ等のロトシリーズとも天空シリーズとも何のつながりもなさそうな作品へ。「時間軸②」はⅢをすっ飛ばしていきなりⅠヘ。もしくは主人公が勇者の力を失ったため天空シリーズへ。時間軸③は、そのまま普通にⅢ→Ⅰ→Ⅱの流れに乗る。そして最後にパラレルワールドとか笑わせるな派。主にこの5つの系統の説があります。

それでは今まで同様に各説を見ていきましょう。大前提として1~4説はパラレルワールドを認めた上での説という事をご理解ください。

時間軸①
まず「時系列①」説ですが、勇者の力(血?)を持っている主人公はパラレルワールドへと旅立ち、その際に「勇者のつるぎ」も壊れてしまった。よってこの時点でロトシリーズとの関係は無くなり、天空シリーズとの関係も不明。(天空シリーズがⅪの過去であるとする場合も当然語られる事は無いので関係ない。)よって繋がるとすれば、レティス=ラーミア説のⅧおよび「王者のつるぎ」のⅦ等、ごく一点くらいしかロトシリーズとの関係がない作品に行き着くのではという説です。

まぁ特に問題は無いように思われます。「王者のつるぎ(Ⅶ)」は王の血筋にしか装備できないというだけで、勇者(主人公も勇者なのかは不明)以外も装備できるので別物かもしれませんし、Ⅷのレティスもレティスは世界観を移動できる存在とされているので、パラレルワールド化したⅢの世界なり、精霊ルビス伝説で言う所の精霊界からやってきた別個体説もありますし。
参考:DQ7、DQ8本編 精霊ルビス伝説

時間軸②の1
時系列②の1の、Ⅲをすっ飛ばしてⅠ・Ⅱ に行く話はいくらなんでも無理があります。まず、Ⅲを飛ばしてしまうとⅠ・Ⅱのロトの子孫がアレフガルドにたどり着いた理由が語られなくなります。またⅠにつながるとされている理由も、聖竜が闇落ちするかもしれない旨の発言が、後の竜王につながるという考えから来ているもので、所詮憶測にすぎません。また、竜王はⅢに登場する竜の女王の子または子孫とも考えられています。
これも所詮憶測には過ぎませんが、Ⅲをすっ飛ばすのではなく、聖竜の子孫もしくは眷属が竜の女王で、その子孫である竜王が闇落ちする事を聖竜のセリフが示唆していると考えたほうが普通です。

時間軸②の2
天空シリーズにつながるという説は、ロトゼタシアの項目でも述べた通りほとんど根拠がない憶測です。考察としては面白いかもしれませんが、有力な説とは言えません。

この二つの決定的な欠陥としては、エンディングでⅢ主人公の母親がⅪの一行の本を読んでいる点を無視しています。Ⅲを飛ばすならあのシーンは必要ないと思われます。

時間軸③
まず、③の時間軸が発生した理由は、先代勇者の仲間が先代勇者が死んだ過去を無くしてしまう事を目的に、過ぎ去りし時を求めた事で発生した時間軸です。

実はこの時間軸③は、パラレルワールド説そのものが出るに至った最大の理由なのです。というのも、先代勇者が死ぬ未来が無くなったという事はラスボスも無事に倒された可能性が高く、そうなるとⅪ勇者の活躍はなかった事になってしまうのにも関わらず、後の時代であるⅢの勇者の母親がⅪ一行の挿絵が入った本を読んでいるのです。よって、過去を改変しても未来に変化が及ぶわけでは無いというパラレルワールド説に繋がったのです。

まとめると、時間軸②まででⅪは終わり、時間軸③にてⅪの勇者の活躍のみが伝えられ、Ⅲ→Ⅰ→Ⅱと続いていくというわけです。

当然、時間軸②の世界がどこかに繋がるという意見もあります。というか、それが時間軸②の話です。まずパラレルワールド説と時間軸③の考えが生まれてから、時間軸①・②の考えが生まれたという事をご理解ください。

この考えは割と説得力のあるもので矛盾点も特になく、また、Ⅲ→Ⅰ→Ⅱのロトシリーズの大原則に手を加えるものでもなかったため、時間軸①と時間軸②は支持しないが時間軸③は支持するという人も多く存在し、ある時期までは一般的な最有力説とされていました。もちろん、パラレルワールド説自体を否定していた人はこの説も支持していません。

デウス・エクス・マキナ 
時間軸③の理論が出た後も議論は続きました。しかし、2016年9月29日に行われたネタバレイトショーを境に議論は一気に終息を迎える事になります。一体何が起こったというのでしょうか。というのも、ネタバレイトショーイベントの、参加者からの質問に答えるというコーナーで、神である堀井雄二氏がやや遠回しではあるものの、パラレルワールド説を否定したのです。

こういうストーリーの根幹に関わるような事を堀井雄二氏が公の場で回答する等というのは前代未聞の出来事で、それ故に非常に深い考えを持った強力な発現であるとされ、パラレルワールド論争が一気に沈静化したのです。

氏によると、パラレルワールドそのものを完全に否定するつもりはない。ただ、時間軸が移った先でも主人公の仲間がおぼろげに前の時間軸の事を覚えているのは、徐々に二つの時間軸が融合して一つになりつつあるからだとの事。あくまでもプレイヤー個人の考えは否定しないが、原作者自身としての考えを述べた形でしょう。

Ⅲ勇者の母親が読んでいた本の事については語ろうとしなかったため、なぜⅪの話がなかった事になるであろうはずなのに本として伝わっているのかという疑問は解決されなかった。しかし、時間軸③の場合と同じく過去に戻った先代勇者の仲間がⅪ主人公一行の活躍を伝えたからという見方もでき、また、二つの世界が融合して行く過程で、うまい事Ⅺの話がなかった事にならないような辻褄合わせが起こるのでは?という解釈もできます。なんにせよ、沈静化したとはいえまだまだ議論考察は付きなさそうです。事実、この発言を踏まえた新説がすでに出現しています。

終わらない考察
ネタバレイトショーでの神の発現を受けて、更なる新説が飛び出します。ズバリ、ハイブリットパラレルワールド説です。

パラレルワールドを否定されておいてまだ食い下がるのかと思わないでもないですが、まあ一応紹介しておきます。

時間軸①と時間軸②が融合して一つになって行くという説は確かに仲間のセリフからも納得できる。ただ、やはり時間軸③でⅪ主人公の活躍がなかった事になるはずなので、例の本の存在はどう考えてもおかしい。よって、時間軸③だけはパラレルワールドとしたほうが解りやすいのではないか?という物。

まぁ確かに、一度パラレルワールド説に納得しておいてからひっくり返された人にとって、どうしても気になる点ではあります。裏付けとしては、時間軸②に移行するときに壊した「時のオーブ」と③に移行する際に壊した時のオーブは状態が違う物だったという点が挙げられています。
かなり細かい点であったので私自身注目しておらず、正直私はこの裏付けについて細かく意見する事は出来ません。ただ、いずれきちんと把握したうえで確認してみたいとは思っておりますので、更新をお待ちください。あるいは続報と言う形になるかもしれませんが。

🚩結論
長くなりましたが、最後には自分の考えを述べておくべきものです。
私自身の考えは、神がおっしゃった通り3つの時間軸は融合してやがて一つになり、Ⅺの勇者一行の事は活躍のみがⅢまで伝えられていった。という物です。

 

最後に

書きたい事は書いたつもりですが、序盤にも述べたように所詮は一般人の憶測です。ただ、ある程度は根拠と理論で固めたものにはしたつもりですので、それなりに参考になる意見であると思います。

あと、決してプレイヤー個人の意見を否定するつもりはありません。かつてドラクエⅥのストーリーについて堀井氏が回答した際に、多くを語らない事で考える余地を作らせ深みを与えている。といった趣旨の事を仰っていました。私も、そんなドラクエであっても良いと思っています。あくまで、私個人の意見としてお楽しみいただけたならば幸いです。

筆:一ノ谷 直実

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